佐賀市の街なかを散歩していて川のそばを通ると、どんな魚がいるか見入ってしまう。時折、バシャと音を立てるので何だろうとのぞくと大きなコイ。先日はそのコイに交じって体長40センチほどのナマズが悠然と泳いでいるのを見つけた◆県内にはナマズを淀姫さんのお使いとして神聖視する地域が多い。ナマズは美味といわれるが、佐賀市大和町の淀姫神社では氏子がナマズを食べない由来譚(たん)が伝承されている。ほかにも淀姫さんがナマズの背に乗って竜宮に行った話や、マムシの怪物をナマズが退治した話もあるそうだ◆「鯰(なまず)」は俳句で夏の季語。「梅雨鯰」という言葉がある。梅雨のころに川を上って支流などに入り、水草に卵を産み付けて繁殖する。ところが、県内を含む北部九州はなかなか梅雨入りせず、ナマズもやきもきしているのではないか◆それもそのはず気象台のデータを調べると、統計を取り始めた1951年以降の68年間で最も遅い梅雨入りは6月22日(1967年)、次いで6月20日(2017年)。きょうは19日だから記録を更新しそうな雲行きだ◆なにしろ最近は常識が通用しない気候が続く。梅雨入り宣言しても雨がいっこうに降らない年もある。地震の予知で知られるナマズに天気を占う能力があるかどうかは分からないが、そろそろ雨をと願っているに違いない。(丸)

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