佐賀市川副町大詫間にある高橋家は、地区の中央にある大詫間小の北部に位置しています。建物は明治期に建てられたと推定され、北面に玄関を付けています。

 大詫間の民家の特徴として挙げられるのが「じょうご谷」の形式の屋根で、勾配の急な屋根が四方から集まっています。この様な複雑な構造の屋根がどうしてこの地方に作られたでしょう。

 諸説ありますが、歴史的にみれば文政年間(1818~30年)の藩令により、〓の長さが限定されたといわれています。しかし、このじょうご谷形式の家だと梁が短くても相当大きな家ができるものです。

 また、この地方は潮風が強く高潮に襲われることが多く、これらに耐えるための構造が最適です。屋根の中央にたまった雨水は、家の中にトイを作り、屋根の外に出す仕組みになっています。屋根ふきの材料はこの地方のクリークに自生するよしでふかれています。だいたい30~40年は持つといわれ、構造的には最も強固なものです。

 これまで貴重な文化財を保存されたことについて敬意を表し帰路に就きました。

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