佐賀県産米を使った黒酢「棚田ん酢」を造ったホンザンの本山智子代表(左)とサガ・ビネガーの右近諭志常務=佐賀市のサガ・ビネガー

 佐賀県の食材を使った食品を企画開発する「ホンザン」(佐賀市)が、佐賀市の食酢メーカー「サガ・ビネガー」と共同で黒酢を造った。佐賀市大和町の中山間地の棚田で育った玄米を使い、昔ながらの製造方法で仕上げた。7月から販売する予定。

 ホンザンは市産業支援相談室の事業支援を活用して今年2月に創業した。本山智子代表(41)は夫の実家で初めて農業に関わり、人手不足による農業経営のもろさや農業が地域に必要な存在だと気づき、解決策を模索していたという。子育てを終え、35歳で佐賀大で農業を学んだ後、会社を立ち上げた。

 「棚田ん酢」と名付けた黒酢は、サガ・ビネガーが初代から受け継ぐ「静置発酵法」で製造。発酵と熟成にそれぞれ90日間かけた。雑味のないすっきりとした香りやまろやかな酸味が特徴で、同社の右近諭志常務(31)は「酢飯やドリンクなどがお薦め。酸味がまろやかなので酢が苦手な人にも味わってほしい」と話す。

 本山代表は「棚田の米を酢で食べてほしい」と呼び掛け、今後は「佐賀の特産品になるものをつくりたい」と意気込んでいる。商品は26日まで、市場調査としてクラウドファンディングを活用し、7月上旬に300ミリリットル900円前後、700ミリリットル1800円前後で販売する。

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