原発事故での避難などを話す齋藤直志さん=佐賀市天神のアバンセ

 福島第1原発事故の影響で福岡県に自主避難している宮城県の齋藤直志さん(50)が15日、佐賀市で講演した。8年を超える避難生活や被災地の現状などを説明し、「住民は心の整理がつかず、復興は見えない」と苦悩を語った。

 齋藤さんは福島第1原発から約50キロ離れた宮城県山元町から避難し、現在は福岡地裁の「福島原発事故被害者救済九州訴訟」の原告に加わる。「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(佐賀市)の活動報告会に合わせて講演した。

 齋藤さんは、原発事故で避難した人だけでなく、被災地に残る人にも生活や人間関係に支障が生じている状況などを示し、「電力会社は最後まで責任を持ってもらいたい。原発事故を二度と繰り返してはいけない」と強調した。

 裁判の会の弁護団の武村二三夫弁護士も講演し、「原発訴訟で裁判所は電力会社をかばうのではなく、市民の安全安心を守るべき」と指摘した。報告会には約50人が参加した。

このエントリーをはてなブックマークに追加