民家の玄関先に現れたグンバイトンボ。軍配状の白い脚が特徴=有田町丸尾

 体長3~4センチの小さなトンボ。目をこらすと、中・後ろ脚の4本が白く平らで軍配のようになっていて、何ともユーモラスだ。準絶滅危惧種のグンバイトンボが、今年も有田焼の生地製造を手掛ける藤祐治さん(62)=有田町丸尾=の玄関先に姿を見せた。

 グンバイトンボはモノサシトンボ科で、人里に近い丘陵地の緩やかな清流域にすむ。県内では同町を中心に県西部で数カ所の生息地があり、県立宇宙科学館(武雄市)によると、数年前に同館周辺でも確認された。成虫は5~7月ごろ見られる。

 十数年前、トンボに詳しい知人に教えられて気付いて以降、来なかった年はないという。ハーブのローズマリーがお気に入りで、涼しくなる夕方に羽を休める姿がみられる。藤さんは「来てくれるのは、このあたりの環境がいい証し。これからもずっと来てほしい」と小さな訪問者に目を細めている。

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