模写に挑戦する受講生に助言する近藤恵介講師(左)=有田町の佐賀大学有田キャンパス

 佐賀大学有田キャンパスの本年度公開講座が11日夕、有田町の同キャンパスで開講した。芸術地域デザイン学部で日本画講師を務める近藤恵介さんが、絵画作品の理解を深めるために有効な模写について解説し、受講生が実際に挑戦した。

 近藤さんは「欧州では塊を面でとらえる絵画が発展したが、日本画は墨で描線を描く骨描きがあり、線が重要視されている」と描き方の違いを紹介。絵画の基本的な勉強方法の一つである模写について「どのような経緯、時間軸で仕上げたかを逆算しながら読み解く行為。どう描いたかが見えてきて、絵の見方が変わる」と効果を説明した。

 受講生は、前衛芸術家の高松次郎が宮沢賢治の童話『水仙月の四日』に書き下ろした絵の模写に挑戦。さまざまな色の線を多用した絵を観察し、下地の色や線の重ね方の順番を見極めながら筆を動かした。

 講座は8月を除き、12月まで毎月第2火曜に開催。1回だけの参加(600円)もできる。

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