佐賀県内の各業界団体と意見交換した自民党の岸田文雄政調会長(中央)=佐賀市のガーデンテラス佐賀

 自民党の岸田文雄政調会長が16日、業界団体との意見交換会で佐賀市を訪れ、九州新幹線長崎ルートの整備に関し、「スケジュールをにらみながらも丁寧な議論をしていきたい」と8月末の来年度予算の概算要求を意識した発言をした。会合後、記者団の質問に答えた。岸田氏は与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)座長。

 長崎ルートで未着工の新鳥栖-武雄温泉間に関し佐賀県は「新幹線整備を求めていない」としているのに対し、長崎県とJR九州は全線フル規格を求め、隔たりがある。与党PTの下部組織である検討委員会は6月にも整備方式の素案を示すとしている。岸田氏は「さまざまな課題や議論がある」としつつ、新幹線は周辺地域に絶大な効果があるとして、長崎ルートの重要性を強調。「だからこそ丁寧な対応が必要だ。予算や整備方式、在来線の取り扱いについて知事や首長の皆さまと意思疎通を図っていかなければならない」と述べた。

 岸田氏は党政調が昨年秋から実施している「地方政調会」で来佐した。佐賀は9県目で、農協や漁協、建設業協会など9団体の代表が出席し、予算措置や制度改正を要望した。非公開の会合後、岸田氏は参院選について記者団に「佐賀選挙区は大変重要だ。党の取り組みに共感いただくことで多くの支持をいただきたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加