田植えが終わったばかりの棚田を眺めながら歩く参加者=唐津市相知町蕨野

 「日本の棚田百選」で全国の棚田で初めて国の「重要文化的景観」に選ばれた唐津市相知町蕨野(わらびの)で16日、「早苗と棚田ウオーク」が開かれ、山の中腹まで石を積み上げ、田を開いた先人の足跡をたどるように山道を踏み歩いた。

 唐津市や佐賀市、県外から265人が参加した。今回で19回目で、一時は200人を割ったが、「日本の原風景とも言える棚田の魅力が見直されているのか、参加者が増えてきた」と実行委員長の居石幸一さん(63)。住民総出で棚田米のおにぎり弁当やスイカを用意し、もてなした。

 棚田保全プロジェクトに関わってきた佐賀大の学生らも参加。地域創生の授業で取り組みを知った2年生の桃崎珠奈さん(20)は「どこまで棚田が続くのかと思うぐらいの道のりで驚いた」といい「この風景を守るためにもファンを増やしていきたい」と語った。

 以前は千枚以上あった棚田も耕作放棄で700枚程度に。それでも生活排水が流れ込まない棚田米の評判は上々。多久市の高塚寿人さん(41)は「水がきれいでおいしいはず」と話し、7キロを歩き抜いた12歳と5歳の娘と一緒におにぎりをほおばっていた。

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