車椅子利用者と介助者の2役に分かれ、ノンステップバスの乗降を体験する佐賀女子短大の学生=佐賀市の同大

 バリアフリー社会を目指して活動する市民活動団体「○○な障がい者の会」(内田勝也会長)は14日、佐賀市の佐賀女子短大で、ノンステップバスを車椅子で乗り降りする方法を学ぶ出前講座を開いた。介護福祉士を目指す2年生6人が車椅子体験を通し、当事者の目線や介助者の心構えを学んだ。

 講座では介助者役の学生が車椅子を慎重に押してバスに乗せ、車内で動かないようにベルトで固定した。車椅子の体験をし、介助者に支えられながら後ろ向きでバスを降りる際に「怖い」と話す学生もいた。

 バスの乗降時に車体を下げる「ニーリング」機能を使う前後で、乗り降りのしやすさを比較したり、車椅子に乗ったままバスで移動したりする体験もした。フィリピンからの留学生レスタさん(27)は「車椅子の利用者に声を掛けることや、固定するベルトの確認に気を付けた」と感想を話した。

 内田会長(29)は、「障害者と同じ目線になり、体験することで理解が深まる。誰もが暮らしやすい社会をつくるため、当事者の目線で伝えていきたい」と思いを込めた。

 講座は2015年度から毎年実施しており、5回目。学生が障害への理解を深める授業の一環になっている。佐賀市交通局の協力で、ノンステップバス1台を使用した。

このエントリーをはてなブックマークに追加