未利用資源の利活用に関する覚書を交わした秀島敏行市長(左)、諸富家具振興協同組合の平田尚二理事長(右)。オランダの関係者も出席した=東京都のオランダ大使館

 佐賀市は新産業の創出を目指し、リサイクルされていないバイオマス資源を合板に成形し、高級家具を生産する事業を後押しする。環境配慮型の合板を生産するオランダの企業、諸富家具振興協同組合(平田尚二理事長)と16日までに覚書を交わす。資源循環社会の構築とともに、諸富家具の競争力強化につなげるのが狙い。

 これまで焼却処分されてきた木材や海苔(のり)の端材、コーヒーのかす、わら類、古紙などを市内で収集し、合板に加工する。接着剤は石油由来は避けるなどして、リサイクルできる家具に仕上げる。

 合板製造に関してはバイオマスの配合比などのノウハウがあるオランダの「ノーブルエンバイオロメンタルテクノロジーズ」(エリック・ログテンス社長)から技術提供を受ける。木材を貼り合わせる突板(つきいた)技術に優れる諸富家具のメーカーが加工やデザイン、販路開拓などを担当。佐賀市は国の施策とのマッチング、法規制への対応など、バイオマス資源を素材として提供する環境を整える。

 10日に東京都のオランダ大使館で、秀島敏行市長、平田理事長が覚書に調印した。発効日は、エリック社長が署名する16日になる予定。当面は合板形成のための配合比の研究を進め、具体的な計画は今後決定する。

 市バイオマス産業推進課は「森林破壊を招かない、資源を再利用する持続可能な新たな産業を創造したい。諸富家具の付加価値を高める取り組みになれば」と抱負を語った。

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