佐賀で7度目の個展を開く五嶋稔さん=佐賀市天神の画廊憩ひ

「不思議な国の散歩」S30号

「鳥人(とりびと)」S30号×3、アクリル

 愛らしいパステルカラーがキャンバスに踊り、見る人の想像力に羽を与える。モダンアート協会会員の画家五嶋稔さん(62)=さいたま市=の個展は、夢と現実を行き来する「ちょっと不思議」な物語世界が広がっている。

 目の覚めるようなピンク色がまぶしいアクリル画「鳥人(とりびと)」は、3枚のキャンバスをつなぎ合わせた。乱反射するプリズムのように響き合う色彩が、多幸感あふれる物語世界にいざなう。

 「不思議な国の散歩」は、いたずらっ子のように輝く瞳の子猫が主人公。ウサギや時計など不思議の国のアリスを思い起こさせるようなモチーフが、玉手箱の中身のようにちりばめられている。

 「不思議の国の友達」は五嶋さんが得意とする少女と、惑星のような架空の生命体が向かい合う。その間に浮かぶダイヤモンドが光り輝き、幸せな両者の関係性を想像させる。

 五嶋さんは「自然物や身近な物を見て、不思議に思ったものを絵にした」と語る。夢と現実のあいまいな境目を描き「絵はあいまいなものを表現できる。絵があってくれて、ありがたい」と笑顔を見せる。

 ▽佐賀市天神の画廊憩ひ=電話0952(23)2353=で23日まで

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