唐津市富士見町の旧大成小学校校舎の早稲田佐賀学園への譲渡が延期されている。今年3月末の譲渡に向けた1月の検査でアスベスト(石綿)が検出されたことが原因で、市は開会中の定例議会でアスベストの処理の責任があるとして、譲渡の時期、除去などの対応策について学園側と協議を進めていると説明した。

 市と学園は2014年6月に確認書を交わし、校舎は当初、16年度末までに無償譲渡、その後は学園側の負担で解体することになっていた。しかし、閉校後の校舎に入居していた青少年支援センターなどの移転先が決まらず、譲渡は今年3月末までずれ込んでいた。

 譲渡が延びた間に、建築物解体時のアスベストの飛散防止措置を確実に実施するように環境省から通知があった。このため市が校舎を検査したところ、室内からアスベストは検出されなかったものの、屋根や軒下、外壁には含まれていた。

 校舎は1961年に建設され、鉄筋3階建て、延べ床面積は約4105平方メートル。敷地は既に14年7月から学園側に無償貸与され、グラウンドは中学の部活動などで活用されている。

 市は13日の一般質問で「大成小が建設された当時の多くの建物にアスベストが使われたという認識を持っていなければならなかった」と答弁した。譲渡方法やスケジュールは未定で「円滑に協議を学園側と進めていきたい」とコメントしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加