金箔と漆で文様を描いた令和の陶板。青の生地に金箔が映える

小野鉄平さん

 琥珀(こはく)陶芸舎は嬉野市みゆき公園近くにある窯元です。小野鉄兵さん(45)は大分県で急須作家として活動していましたが、5年前に帰郷し、母のゑ満さんと2人で実家窯元の琥珀陶芸舎で、「釉裏金彩(ゆうりきんさい)」と「金襴手(きんらんで)」という伝統技法を使った陶芸活動に取り組んでいます。

 釉裏金彩は鉄兵さんの祖母の県重要無形文化財保持者の小野珀子さん(故人)が確立した技法で、鉄兵さんの父・小野次郎さん(故人)が受け継ぎました。現在は珀子さんと次郎さんが長年取り組んできた金襴手を使った作品も制作しています。

 釉裏金彩は本焼きした後に漆を塗り、乾き具合を見て竹のピンセットで箔(はく)を貼っていきます。金襴手は白磁を焼いて、漆と箔で文様を描く技法です。箔は金とプラチナ製のため、高価で失敗が許されない作業です。

 「家族で受け継いできた伝統技法の作品に自分のアイデアを加え、作風を確立していきたい」と鉄兵さん。令和の時代に向けた新しい挑戦を始めています。電話は0954(42)1742。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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