嘉瀬川ダムの取水制限引き上げを決めた嘉瀬川水系渇水調整協議会=佐賀市の武雄河川事務所佐賀庁舎

 嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)の貯水率が2012年の運用開始以降で最低になっている状況を受け、利水関係者でつくる渇水調整協議会は12日、3月から実施している取水制限を強化することを決めた。貯水率が20%を下回る恐れもあるとして、国土交通省武雄河川事務所は同日、節水を呼び掛けるチラシをウェブサイトで公開した。

 取水制限は5%ずつ引き上げ、水道用水を15~20%、工業用水は15%にする。農業用水は田植えで、年間で最も水が必要な時期に当たるため自主節水とした。河川にダムから放流する水の量も制限を10%引き上げ、通常の50%とした。13日午前10時から実施する。

 啓発のチラシには、水位が下がった5日現在のダムの写真を掲載し、こまめに水道の蛇口を閉めることなどを呼び掛けている。武雄河川事務所は「節水は水道企業団などの事業者が呼び掛けるのが普通だが、経験したことがない状況で、河川管理者からも呼び掛けることになった」と話す。

 武雄河川事務所によると、嘉瀬川流域は昨年秋から雨が少なく、嘉瀬川ダムの貯水率は12日午前0時現在で22・6%まで落ち込んでいる。1~5月にかけ約2790万立方メートル(東京ドーム23個分)を放流し、河川の水量を保った。

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