小城市の国道で2017年8月、唐津署の護送車が対向車の大型トレーラーと正面衝突して護送中の容疑者が死亡した事故で、護送車を居眠り運転したとして自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた唐津署の事務職員の被告(49)=唐津市=の初公判が11日、佐賀地裁(今泉裕登裁判長)であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は禁錮2年を求刑し、結審した。判決は7月2日。

 検察側は論告で「休憩などの措置を取らず、居眠り運転の末に4人を死傷させた結果は重大」と指摘。弁護側は「耐えがたいほどの眠気に襲われた可能性があり、事故の予見は困難」と罰金刑が相当と主張した。

 居眠りの原因を巡っては書類送検時、運転前に服用した薬の副作用が挙げられていた。被告は被告人質問で「2週間くらい前に両脇に湿疹ができ、事故前日に病院に行った。飲み薬をもらい、『眠くなる場合がある』と言われた」とし、事故当日の服用は「覚えていない」と述べた。運転中に眠気を催した理由は「当時は湿疹でよく眠れておらず、昼食後ということもあった」と述べた。

 起訴状によると、被告は17年8月2日、小城市小城町の国道203号で護送車を運転中、居眠りをして対向車線に入り、大型トレーラーと衝突。護送中だった男性=当時(66)=は死亡し、大型トレーラーの運転手と護送車に同乗していた署員2人が重軽傷を負ったとしている。

 男性の遺族が県に損害賠償を求めて提訴していたが、4月、県が約2640万円支払うことで和解した。

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