手作りしたドライフラワー

 ウグイスの声に交じって、森の方から野鳥の声が聞こえる梅雨入り前の山里。今朝は、コジュケイがリビングのすぐそこまでやって来て、「ちょっと来い、ちょっと来い」と盛んに鳴いていました。なかなか相手が来ないのか、声の感じを変えてみたり、鳴き方を変えたりしながら鳴き続けていましたが、あきらめたのでしょう。しばらくして去っていきました。鳥には鳥の、花には花の、虫には虫の時間があることを実感する毎日です。

 庭に1本の梅の木を植えることから始まった山里暮らし。20年後、新緑にもえる木々、鳥や植物に囲まれた生活は、それぞれが自分の育つ場所、生きる場所でひたすら命を紡ぎ続けるけなげさと強さを実感する、学びの連続でもあります。

 この春は、夫の退職記念にたくさんの方々から花束を頂きました。大切な日の大切な方々の気持ちを忘れないために、花束をドライフラワーにしようと思い立ちました。

 バラ、カーネーション、ラベンダー、ユーカリ、アジサイなど、色とりどりのすてきな花束です。山里の庭の植物とはまた違った美しさに、見とれてしまいました。晴天が続き、しかも湿度も低いという絶好のドライ日和と、友人たちの気持ちがこもった美しい花束。1本1本を逆さにしてつるすだけのドライフラワー作りに挑戦してみました。

 毎日、乾燥具合を確かめながら、3週間。過ぎ去った大切な日を思い出させてくれるドライフラワーに変身した花束との再会は、ささやかなひと手間を喜びに変えてくれました。乾燥には、花の特徴に合わせた方法がいくつかあるようです。短時間で水分を抜く自然乾燥には、麻のひも、つるす場所、風と日陰があれば十分です。何てシンプルで経済的。自分流に楽しんでみてください。(地域リポーター・岩田雅予=佐賀市)

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