浴衣の着方を学ぶ龍谷中の生徒と講師の相浦充子さん=佐賀市の龍谷中

 浴衣の着方や畳み方を学ぶ和装教室が10日、佐賀市の龍谷中で開かれた。1級着付技能士らが指導し、授業を受けた中学2年生18人は慣れない着方に苦戦しながらも、笑顔で和装に触れていた。

 市内で着装教室を主宰する相浦充子さん(73)の「着物文化を伝えたい」という思いを受け、始めて実施した。生徒たちは、着る前の畳み方である「夜着畳み」や浴衣の構造についての説明を聞いた後、県和裁士・技能士連合会の講師らのアドバイスを受けながら、浴衣の着付けに挑戦した。

 女子生徒は、長めの着物をたくし上げる「おはしょり」を整えたり、何度もひもを締めたりする着方に戸惑いながらも、真剣な表情で講師の手元を見ていた。男子生徒も慣れない手つきで着付けに取り組んだ。浴衣を着た後は、互いの姿に笑顔がはじけ、脱いだ浴衣も自分たちで畳んだ。

 初めて着付けに挑戦した津本さくらさんと高山凜夏さんは「帯の結び方が難しかったけど、楽しくて気分が上がった」と笑顔を見せた。佐藤春菜さんは「畳むときの折り返しが難しかった。授業でこのような勉強ができて良かった」と和装教室に満足げだった。

 中学校の技術・家庭科には「洋服と和装の構成の違いや和服の着方を知る」という学習目標があるが、道具や講師不足が理由で、県内で目標を達成している学校はほとんどないという。講師の相浦さんは「和装に触れる機会がないことを寂しく思う。授業を通して着物を好きになってもらえれば」と語った。

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