自身のサッカー人生をふり返りながら講演したサッカー女子元日本代表の宮間あやさん=佐賀市文化会館

講演会後、全来場者をハイタッチで見送る宮間あやさん=佐賀市文化会館

 2023年に県内で開催される国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会や、その後も主力になることが期待される県指定選手への認定証交付式が9日、佐賀市文化会館で開かれた。特別講演では、元サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の主将を務めた宮間あやさん(34)が登壇し、世界と戦ってきた自身の経験談を踏まえ、選手たちに心構えなどをアドバイスした。

 宮間さんは、日本代表として出場した2011年のサッカー女子ワールドカップドイツ大会で、優勝を経験した。競技する上で意識していたことについて「人間なので嫌なことも怒ることもある。そこをグッとこらえて、人と触れ合うときは優しく思いやりを持ってほしい」と助言した。

 会場からは、いくつもの質問が飛んだが、宮間さんは全てに丁寧に回答した。なぎなたに励む選手が「結果を出しても『競技人口が少ないから』と言われてつらい」と吐露すると、宮間さんは「自分がやっていることに自信を持っていい。その競技を選んだ自分に誇りを持って、めげないで」とエールを送った。講演会後、選手たちとハイタッチし、宮間さんは「頑張ってね」と笑顔で声を掛けていた。

 県から認定証を交付されたのは、小学生から社会人までの計851人。選手を代表して、剣道の指定選手で北茂安中2年の北原隆磨さんが「佐賀県代表としての誇りと自覚を持って努力していく」と誓った。

 指定選手に対しては、県や競技団体、学校、指導者などがチームを組み、個別育成プログラムの作成からトレーニング指導、進学・就職の支援などに取り組む。

インタビュー

 講演を終えた宮間あやさんが、佐賀新聞社のインタビューに応じた。講演会の内容と合わせて紹介する。

 ■日本代表に選出されるほどの選手になるためには、どうすればいいのか。

 私よりうまい選手も多くいた。そんな中で代表に選ばれたのは、自分の積み上げはもちろん、それ以上に運もあった。どれだけ努力しても報われないことがほとんど。ただ、運を引き寄せる努力はできる。

 ■佐賀県も含めた地方は環境に恵まれないこともある。そこから競技のトップを目指すために必要なことは何か。

 もちろん環境は大切だ。ただ、環境が人をつくるわけでなく、人が環境をつくる。自分に時には厳しく頑張ってほしい。

 ■子どもが考える力を養うために必要なことは、どのようなことか。

 私たち大人が答えを先に出すのではなく、子どもに考える時間をつくって、待ってあげること。大人が努力できることもある。

 ■今回で佐賀県に来るのは2回目。印象は。

 人が温かい。来たいと思える場所。目から優しさを感じる。

 ■佐賀県内でサッカーがより普及するためにはどうすべきか。

 主観になるが、佐賀の皆さんは本当に優しい目をしている。その優しさを生かして、関係者だけでなく、みんなでサッカーを盛り上げていく環境をつくっていくことを、私も含めてやれればいいと思う。

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