「子どもの声なき声を聞いて」と語る香葉村真由美さん=佐賀市のメートプラザ佐賀

 「第25回いのちの講(こう)演(えん)会」が1日、佐賀市のメートプラザ佐賀で開かれ、元小(しょう)学(がっ)校(こう)教(きょう)師(し)の香(か)葉(ば)村(むら)真(ま)由(ゆ)美(み)さんが、教え子たちとのさまざまな体験を基(もと)に、人が愛されて生きる大切さを説(と)きました。

 香葉村さんは、学校生活を送る上でさまざまな困(こん)難(なん)を抱(かか)えた教え子とのエピソードを紹(しょう)介(かい)しました。4年生までいじめを受け、その後、暴(ぼう)力(りょく)的な行動が目立つようになった6年生「シュウ」の対(たい)応(おう)に手を焼いていた担(たん)任(にん)の香葉村さんは「人は温かいと教えてほしい。先生に力を貸(か)して」とクラスメートに伝え、みんなで粘(ねば)り強(づよ)くシュウに向き合いました。

 シュウは「人を殴(なぐ)ったり、いじめたりしたくない。友達が欲(ほ)しかっただけ」と泣いて打ち明けました。香葉村さんは「児童の問題行動にばかり目をやり、何を願い、望んでいるのか、心を見ようとしていなかった私(わたし)たち大人の取りこぼしだった。子どもたちの愛の力がシュウを変えた」と振(ふ)り返(かえ)りました。

 涙(なみだ)ながらに聞き入る約350人の聴(ちょう)衆(しゅう)を前に、香葉村さんは「子どもたちの声なき声を聞き、抱(だ)きしめてあげてほしい。みんな愛されたがっている」と訴(うった)えました。(6月3日付20面)

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