来賓として出席した県精神保健福祉連合会の大会であいさつする自民党の山下雄平参院議員=佐賀市のメートプラザ佐賀

原水爆禁止佐賀県協議会であいさつする国民民主党公認の犬塚直史氏=佐賀市の自治労会館

 7月4日公示が有力視される参院選で、与野党一騎打ちの構図が固まった佐賀選挙区(改選数1)。国民民主党公認の野党統一候補に決まった元職犬塚直史(ただし)氏(64)は8日、佐賀入りし、記者会見や街頭演説をこなして政権交代の受け皿づくりを訴えた。自民党公認で立候補する現職山下雄平氏(39)は推薦団体の会合を回るなど分刻みのスケジュールで足場固めと支持拡大に奔走、前哨戦を繰り広げた。

 犬塚氏が最初にマイクを握ったのは佐賀市での原水爆禁止県協議会総会。労働組合員らを前に、参院議員時代に北東アジアの非核化に向けた条約案を作ったことに触れ「核廃絶という大きな問題だが、われわれは微力であっても無力ではない」と呼び掛けた。

 県庁で臨んだ記者会見では「原点である政権交代を実現できる受け皿を佐賀からつくる」と強調。佐賀空港への陸上自衛隊輸送機オスプレイの配備計画に反対する姿勢を表明し、九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉間の整備方式見直しについても与党の対応を批判、争点化を鮮明にした。

 同席した国民県連代表の原口一博衆院議員(佐賀1区)は「(17年の)前回衆院選1、2区で獲得した票数(約21万票)を目安にする」。社民党県連や連合佐賀から推薦を得る方向で調整し、県農政協議会や県有明海漁協にも推薦願を出す考えを示した。

 一方の自民山下氏は同党衆院議員の国政報告会や推薦団体の会合、党支部総会を駆け回った。「もともと予定はびっしり埋まっている。やることは何も変わらない」と自然体を強調しつつ、「相手が見えない状況は怖かったですが」と本音ものぞかせた。

 自民県連関係者からは「結局、3年前と同じ流れだ」との声が上がる。16年の参院選で民進党(当時)は候補選びに難航し、差し迫った状況で県外出身の元職を擁立。結果は自民候補の圧勝だった。

 ある県連関係者は「目標の得票25万票を掲げた以上、緩まずに戦う」としながらも、「今回もどういう人かよく分からない候補が相手。現職首長や女性など名前が取り沙汰されていた面々に比べ、選挙戦は盛り上がりを欠くかもしれない」と投票率の低下を懸念した。

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