「きれいな音を出すところでは負けないように頑張りたい」と力を込める池尻すみれさん=鳥栖市の鳥栖商業高

 総文祭が近づくにつれて、箏ことに対する思いは日に日に強くなっている。鳥栖商業高3年の池尻すみれさん(17)=みやき町=は、日本音楽部門に県合同チームで出場する。部長や実行委員長として総文祭の運営を引っ張る池尻さんは「メンバー同士も打ち解けて、だんだん息が合ってきた」と手応えを感じている。

 音楽が好きで、小学校では合唱団に所属。高校では箏の多彩な弾き方にみせられて箏部に入部した。指導する山口典江さんは「真摯しんしにお箏と向き合っている。チームでも、部長としても頼もしい存在」と語る。

 全国から高校生が集う総文祭への出場は、自身の消極的な姿勢を見直すきっかけになった。頼もしかった先輩が卒業。徐々に現実感が増し、「このままじゃダメだ」と思った。「佐賀は開催県で、自分たちは全国の高校生をもてなす側。今までは譜面通りに弾けたらいいと思っていたけど、表現方法などより意識するようになった」という。

 おしとやかなイメージの箏だが、ステージでの演奏は汗が吹き出すほど激しい。おなかに力を入れて弦を押さえ、腕や指はしびれることも。「壊滅的に握力ないんです」と謙そんしつつ、指先の運動など体のケアを大切している。

 箏は自分によく合っている。「自分の長所って分からないけれど、箏が弾けたら、それは長所と言ってもいいかなって」。だからこそ、卒業後もずっと続けたいと思っている。

 総文祭では「夢を駆け抜けていくような、高校生らしい曲」という「夢の輪」を6人で演奏する。

 「一箏、二箏、十七弦、どの音も独特で個性がある。丁寧に強弱をつけ、きれいな音を出すところでは負けないよう頑張りたい」。力強く目標を語った。

 

メモ 日本音楽部門は7月27、28の両日、武雄市文化会館で開かれる。各都道府県から推薦された約50チーム、約1000人が和楽器演奏を披露する。

 上位4団体は8月末に東京・国立劇場で開かれる全国高総文祭優秀校東京公演に推薦される。メンバーの上限は25人で所帯の大きいチームもあり、優雅な演奏が期待できる

このエントリーをはてなブックマークに追加