立ち入り調査の訓練で、児童虐待が疑われる家庭を訪れる児相職員ら=佐賀市の県警察学校

訓練で、立ち入り調査の必要性などを話し合う県中央児童相談所の職員ら=佐賀市の県警察学校

 児童虐待事案の対応強化に向け、佐賀県中央児童相談所と佐賀県警の合同訓練が7日、佐賀市の県警察学校であった。東京都目黒区の5歳女児虐待死事件など全国で深刻な虐待が相次いでいるのを受け、初めて実施した。虐待が疑われるケースを想定し、家庭への立ち入り調査や強制立ち入り時の動きや連携を確認した。

 訓練は、両親と暮らす小学生の女児が不登校になって安否確認できず、児相が立ち入り調査するという設定で実施。父親が「会わせるか、帰れ」と調査を拒否したため、裁判所の令状に基づく強制立ち入りに踏み切った。同行した警察官が包丁を手に暴れる父親を制止し、職員が屋内で子どもを保護した。職員が玄関で令状を示す際、保護者に破られないような間合いの確保などの留意点を確認した。

 この日に開かれた児相と県警、佐賀地検による連絡会議の一環で実施した。児相の壇浩市所長は「虐待は、見えない場所で起きていることも十分考えられる。警察とより緊密に連携し、緊張感を持って対応したい」と話した。

 県警によると、昨年の県内の児童虐待認知件数は前年より163件多い327件、児相通告は94人多い204人。今年は4月末現在でそれぞれ115件(前年同期比30件増)、81人(同47人増)。

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