自民党は7日に発表した夏の参院選公約で、九州新幹線長崎ルートの未整備区間(新鳥栖―武雄温泉)について「早期着工を目指す」と明記した。整備方式に関しては、フル規格かミニ新幹線かは明示していない。「新幹線整備を求めていない」とする佐賀県の主張は反映されておらず、選挙や整備方式の見直し論議にどう影響するのか注目される。

 

 6本柱の公約のうち地方創生の社会資本整備の項目で、北陸新幹線と九州新幹線長崎ルートに触れた。「建設費の上振れに対応するための安定的な財源見通しも踏まえつつ、政府・与党申し合わせ等に基づき、開業効果をできる限り早期に発揮できるよう取り組む」「財源を確保しつつ早期着工を目指すとともに、地方創生に役立つ幹線鉄道ネットワークの構築に向けて取り組む」などとした。

 自民党本部で公約を発表した岸田文雄政調会長は「参院選は衆院選と異なり、選挙の時期が決まっている。この時点において、国民に大きな関心があり、課題とされる政策を中心に公約をつくった」と述べた。

 長崎ルートの未整備区間を巡っては、4月26日に開かれた与党検討委員会の会合に出席した山口祥義知事が「佐賀県はこれまでも新幹線整備を求めたことはなく、現在も求めていない」などと主張し、未整備区間の新幹線整備に反発している。自民の公約について佐賀県庁幹部は「特にコメントすることはない」としている。

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