用水だけでなく水道事業を来年4月から始める佐賀西部広域水道企業団=佐賀市久保田町

 多久市など4市3町と西佐賀水道企業団に用水を供給している一部事業組合「佐賀西部広域水道企業団」(佐賀市久保田町、秀島龍介企業長)は来年4月1日から、3市6町1地区への水道事業を始める。少子化に伴い水需要が減っていることを受け、水道事業を統合して経営効率化を図る。

 新たに水道事業を始めるのは、多久、武雄、嬉野の3市、杵島郡(江北、白石、大町)の3町に加え、来年3月末に解散する西佐賀水道企業団が所管する小城市3町(芦刈、牛津、三日月)と白石町福富地区。佐賀市久保田町、小城市小城町にはこれまで通り用水だけを供給する。

 県西部は山が浅く、干拓地が多いことなどから用水を地下水に依存し、地盤沈下を引き起こしてきた歴史がある。こうした問題を解決しようと、佐賀西部広域水道企業団が1986年に設立された。筑後川と嘉瀬川を結ぶ流況調整河川「佐賀導水」から取水し、浄水を行って4市3町1企業団に用水を供給してきた。

 各市町の水道管や浄水場の老朽化が進む一方、少子化で水道使用量が減少することを予想し、2015年10月から3市3町、西佐賀水道企業団と事業統合を協議してきた。18年3月に基本協定を締結しており、関係市町が6月議会に関連条例の改正案を提出する見込み。

 佐賀西部広域水道企業団が水道に関する設備を引き継ぎ、各市町から職員の出向を受ける予定になっている。水道料金などは検討中という。担当者は「広域再編のスケールメリットを生かした運営ができるように準備を進めていきたい」と話す。

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