品格ある表情の観音像など約50点が展示されている樋渡陶六作陶展=みやき町の風の館

 有田焼の陶芸家・初代樋渡陶六さんの作陶展が、みやき町簑原の風の館ギャラリーで開かれている。国内外で数々の賞を受け、高く評価される白磁陶彫の作品など約50点が展示され、来場者は独自の世界に見入っている。14日まで。

 樋渡さんは愛媛県出身で高校卒業後に有田に移住、十二代柿右衛門窯などで修業し、技術を高めた。独立後は日本工芸会正会員となり、日本伝統工芸展でNHK会長賞、ハワイ国際展でホノルル知事賞などの受賞歴がある。2009年に亡くなるまで作陶を続けた。

 展示してあるのは、観音像や干支(えと)の像などが中心。緻密なフォルムと印象的な表情が特徴で、純白の地肌が品格を漂わせる。達磨(だるま)大師をモチーフにした「喝」は力強い目が特徴。子どもがすずりと筆を持った「書初め」は、子どもの知的な表情が表現されている。

 実行委の緒方秀利代表は「こういう陶芸家がいたことを、皆さんに知ってもらいたい」と来場を呼び掛ける。問い合わせは風の館、電話0942(94)5822。

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