全日空(ANA)は5日、佐賀空港の羽田便について、お盆の時期に合わせて8月9~18日の10日間増便して1日往復6便にすると発表し、チケットの発売を始めた。就航には佐賀県の条例改正などが必要だが、議会で可決されていない段階での販売開始に、県議からは「勇み足ではないか」との苦言も漏れた。

 羽田を午後9時に出発して佐賀に同10時50分に到着する便と、佐賀を午後11時10分に出発して翌日午前1時に羽田に到着する便を期間限定で運航する(金、土曜日は佐賀午後10時発―羽田同11時50分着)。機体はボーイング737―800(プレミアムクラス8席、一般席158席)を使う。運航については「関係機関の承認が条件となる」とただし書きを添えている。

 県は11日に開会する6月議会に、深夜便に対応するために空港の運用時間を延長する条例改正案を提出するが、採決は7月1日を予定している。条例改正前のチケット売り出しについて自民党のベテラン県議は「必要な手続きかもしれないが、勇み足ではないか。手順を踏まなければ、慎重な審議を県議会に申し入れた柳川市の反応も心配だ」と指摘した。野党会派の県議も「議会軽視ともとれる。一般質問で執行部の姿勢をただしたい」と述べた。

 県空港課は「条例を改正する方針を県が4日に発表したことを受けて、販売開始を判断されたのだと思う」と話し、「運航は条件付きとも明記されている」と理解を示す。全日空佐賀支店は「通常は355日前からのチケット販売で、プレスリリースに合わせてチケットも発売した」と説明している。

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