衆院農林水産委員会で棚田地域振興法案の提案理由を説明する古川議員。大串議員も発議者として名を連ねた=東京・永田町の衆院分館

 棚田を核とした地域振興を目指す議員立法「棚田地域振興法案」が5日、衆院農林水産委員会で全会一致で可決された。自民の古川康衆院議員=九州比例=と無所属で立憲民主会派の大串博志衆院議員=佐賀2区=らが発議者となり、超党派で提出した。今国会で成立する見通し。

 全国の棚田が荒廃の危機に直面しているとして、農業生産だけでなく地域振興の核と位置付けて保全を目指す。都道府県の申請に基づき「指定棚田地域」に指定する仕組みで、政府には振興に関する基本方針の策定を求めている。指定棚田地域の市町村は、地域振興協議会を組織することができ、活動計画を作成する。

 2017年に休眠状態だった超党派の棚田振興議連が復活し、古川氏は事務局長を務め、大串氏は副会長に就いた。

 古川氏はこの日、棚田をイメージした緑色のネクタイを締めて委員会に出席、提案理由を説明した。古川氏は取材に「法案成立は、国として棚田を応援するというメッセージになる。省庁横断的な支援事業の紹介など国と地域の連携も取りやすくなる」と述べた。

 大串氏は、自民が取りまとめた法案に戸別所得補償を盛り込むべきと主張した。法案は修正されなかったものの「棚田保全、振興の第一歩になる」との考えで発議者に名を連ねた。

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