古川潤哉さん=伊万里市松浦町の浄誓寺

 エイズに関心を持つことを「奔放な性生活をしているのでは」と誤って捉える人もいる。エイズの治療が可能になった今も、差別や偏見にさらされている人たちがいる。エイズの問題を考えるとき、多様な性的指向や性自認を持つ人たちのこととも真摯(しんし)に向き合うべきだと考える。

 エイズやその周辺にどんな問題があり、どういう苦しい境遇にある人たちがいるのかも、知らせたいことの一つ。医療的な知識だけでなく、性に関わる差別の問題も考えていきたい。

 性のことを口にしづらい雰囲気や無関心は、いまだに残っている。無関心は知識不足につながり、知識の不確かさは恐怖心や差別につながる。HIVやエイズの周辺にある性に関わる問題も含めて文化とし、自分に関係のあることとして関心を持ってほしい。

 ここ数年で飛躍的に認知度が高まったLGBTという言葉に対し、SOGIという概念がある。LGBTは性的少数者と説明され、SOGIはあらゆる性的指向や性自認を含む。LGBTは当事者と当事者ではない人がいるが、SOGIは誰もが当事者になる。少数派や多数派とくくるのではなく、どんなSOGIであっても生きやすい世の中を目指す上で、今後はこの言葉も広めたい。

 目指したいのは、多様性を受容する世の中。病気の有無や性のあり方に関係なく、あらゆる人が共に生きていける環境が望ましい。

 性に関わることだけでなく、みんなが違って当たり前。「いろいろあっていいじゃない」という「共生」を目指したい。

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 エイズや性の問題を考える第5回AIDS文化フォーラムin佐賀は8日午後1時から、佐賀市天神のアバンセで開かれる。入場無料。

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