助け合いながら海底にササ竹を突き刺す漁業者=佐賀県沖の有明海

 佐賀県有明海漁協佐賀市支所が3日、有明海の漁場で藻場の造成に取り組んだ。魚介類がすみやすく、産卵しやすい「海の森」をつくり出そうと、漁業者たちが約7千本のササを海底に突き刺していった。

 藻場の造成は2回目。同支所の組合員ら約50人が30隻ほどの漁船で参加し、佐賀市嘉瀬町の佐嘉漁港から南西に約15キロ離れた漁場に集まった。水深が約1メートル以下になるまで潮が引くのを待って小舟に乗り換え、先端が二股に分かれた鉄の棒で挟んで、長さ約4メートルのササを海底に刺していった。

 ササは2月に伐採し、水の抵抗がないように葉をなくしている。「海の森」を目指す漁場は約2万3千平方メートルあり、組合員らはササが密集しすぎないように注意しながら作業していた。

 藻場造成に取り組む佐賀市支所の運営委員長で、漁師歴53年の杉町省次郎さん(70)は「有明海ではスズキやボラなどの魚やコウカイなどの貝など多彩な魚介類が採れるが、魚がすむ場所がなく、誰かが新しいことを始めないと次の道につながらない。自分たちの手で、魚介類が産卵しやすい豊かな漁場をつくりあげたい」と期待している。

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