パネルディスカッションで「敷居が高いと思われがちだが気軽に相談してほしい」話す羽石寛志氏(左奥)と「フェイストゥフェイスは効果的」と話す杉町宏氏(中央奥)=佐賀市のマイクロソフトイノベーションセンター佐賀

 人手不足が深刻になる中、若者の県内就職を促そうと、佐賀県は5月27日、企業向けの「採用力向上セミナー」を佐賀市で開いた。大学のキャリアセンター長らが講演やパネルディスカッションで、企業と学生とのギャップを埋めて人材を採用する要点を解説した。

 「新卒採用と人材育成」をテーマに、元立命館大キャリアセンター長でキャリアコンサルタントの杉町宏氏と、佐賀大キャリアセンター長の羽石寛志氏が講師を務めた。両氏によるパネルディスカッションでは、学生の気質やアプローチ方法など、企業側が寄せた質問に答えた。

 杉町氏は、人事担当者や企業の雰囲気で就職先を決める学生が多いとして「自分の気持ちをくみ取ってくれる人や企業と一緒に働きたいと思う。少ない機会でも学生の心を捉えれば、学生の方から触発される」と説いた。インターンシップも「大企業ほどインターンシップを評価のために使っていて、仕事の考え方や行動を知る“仕事理解”まで到達していない」と指摘。「説明会とギャップがあるから離職してしまう。会社の仕事での考え方を実感できる内容を組み立ててほしい」と呼び掛けた。

 参加した警備会社の人事担当者は「採用も大切だが定着させる方が大事になってきている。やりがいを伝えてギャップをどう埋めるかを対策していかなければ」と参考にしていた。

 セミナーは昨年に続き2回目。県内に事業所がある経営者や人事担当者59人が参加した。

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