攻め込む時間を多くつくったが、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。2013年以来6年ぶりの4連勝を狙った鳥栖だったが、ここ5試合で1失点の相手堅守を崩せず、完封負けを喫した。金明輝(キン・ミョンヒ)監督は「自分たちの力を信じてやった結果。ネガティブには捉えていない」と前を向いた。

 金監督就任後に3連勝した相手はいずれも自分たちのスタイルを出して戦ってくるチーム。一方、C大阪は敵の動きを見て、その良さを消す戦術が浸透する。試合前に金監督は「どちらかと言えば、うちが苦手とする相手」と分析していた。

 案の定、鳥栖の強みである左サイドをマークされた。特に攻撃の起点となるMFクエンカがボールを持てば、3人がかりで囲む徹底ぶり。逆に鳥栖は、空いた右サイドのスペースを突き、今季初先発のDF安在、FW金崎が連係してゴールに迫ったが、決めきることができなかった。

 シュートは両チームとも9本。クロスの本数や押し込んだ回数は鳥栖の方が多かった。内容の悪いゲームではなかっただけに、得点を奪えなかったことが悔やまれる。

 「ゴール前の質、クロスの質、そしてクロスに対して入りなど、質を上げていかないといけない」と金監督。新体勢になってまだ1カ月足らず。自分たちが主導権を握るサッカーを目指しているが、何もかも一足飛びにうまくいく訳がない。同じ方向を見て課題を克服し、一戦一戦進化していく鳥栖イレブンが見たい。(田原一郎)

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