グループ面接に挑む大学生たち=佐賀市の佐賀銀行本店

 来春卒業する大学生や大学院生を対象にした大手企業の採用選考が1日解禁され、全国各地で一斉に面接が始まった。人手不足が深刻化する佐賀県内では、早期化の傾向が強まる都市部の動向をにらみながらの採用、就職活動が続いている。

 佐賀市の佐賀銀行本店では、リクルートスーツ姿の約80人がグループ面接に臨み、学生時代の体験などを通じ、自己PRした。選考は東京や大阪、福岡でも実施し、2次試験は6月中旬、最終試験を同下旬に予定する。採用予定数は31人で、学生の申込数は前年と同水準という。人事担当者は「信頼が柱となる仕事なので、しっかり人物を見たい」と話す。

 「多い人は5社ほど、内定をもらっている」と面接を受けた佐賀市の女子学生(21)。自身も金融系の企業1社から内定を得た。「やりがいはもちろんだが、離職率もチェックする。産休や育休の制度がきちんと使われているかを見て、就職先を決めたい」と話す。

 既に3社から内定をもらったという男子学生(22)は「1学年先輩よりも数週間早いペース。5月は人事担当からのメール着信がひっきりなしだった」と話す。「30歳くらいまでに結婚して、家庭も大切にしたい。仕事とのバランスが取れるかどうかを重視したい」と力を込めた。

 経団連は指針で、面接など選考活動は6月1日、正式な内定は10月1日解禁と定めているが、一部の加盟企業はすでに実質的な内定を出しており、日程が形骸化している。経団連は指針を廃止し、通年採用を拡大する方針で、2021年卒からは政府が日程ルールを主導する。

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