武寧王生誕地の碑に手を合わせる孫鐘植・駐福岡大韓民国総領事(中央)=唐津市の加唐島

加唐小の児童との再会を喜ぶ韓国公州からの参加者=加唐島港

 朝鮮・百済第25代王で百済中興の主として仰がれる武寧王の生誕地とされる唐津市鎮西町の加唐島で1日、生誕祭が行われた。日韓双方のゆかりの地から約130人が集まり、1500年の時を超えた絆を確かめ合った。

 生誕祭は、百済王の側室が日本に向かう途中、加唐島で出産した男児が後の武寧王になったという伝説が史実として確かめられたとして、2002年に始まった。18回目を迎え、王墓がある韓国・公州(コンジュ)から約30人が出席し、地元区長で実行委員長の徳村敏勇樹(としゆき)さん(69)ら島民が出迎えた。

 港を望む丘には生誕地の碑が建てられ、孫鐘植(ソンジョンシク)・駐福岡大韓民国総領事は「韓日友好のモデルとして発展していくことを願う」とあいさつ。前日まで東京で日本の議員と会っていたという韓国の鄭鎭碩(ジョンシンソク)・国会議員は「両国は今、難しい関係にあるが、市民同士が同じ場所で交流することが重要と思う」と賛辞を述べた。

 毎年相互に行き来し、顔見知りも増え、港では公州の女性が島の子どもとの再会を喜び、抱き合う場面も。歓迎式では児童生徒が「加唐ソーラン」を披露した。

 9月末には加唐島から徳村さんら11人が公州に向かう。碑のデザインの打ち合わせを含め、これまで23回訪問したという坂本正一郎さん(68)は「日本語が上手な人も多いし、末永く付き合っていきたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加