作品の優れた点を解説する島谷弘幸審査委員長=佐賀市の県立美術館

 佐賀市の佐賀県立美術館で開催中の「梧竹・蒼海顕彰第27回佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)で1日、審査委員長の島谷弘幸・九州国立博物館長のギャラリートークが開かれた。島谷委員長は「書は全体の調和や線質、造形の三つがそろうと、非常にいい作品になる」と、鑑賞する上でのポイントを紹介した。

 島谷委員長は、作品全体のバランスをファッションに例え、「ジャケットとパンツをどう整えるかがその人のセンス。書も同じで、どういう字形で、どうおさめたらいいかが技術的に分かってくると、作品が良くなる」と述べ、余白や行末の処理の仕方など、受賞作の優れた点を細かく紹介。訪れた人たちは熱心に聞き入っていた。

 さらに、島谷委員長は佐賀県内の高校生のレベルが高いことなどにも触れ、「書は目習いと手習いの二つがあり、目習いの部分が少ないといい字が書けない。先生や古典の文字をしっかり見ることがスタート」と上達のコツを伝授。鹿島高2年の副島海美(うみ)さんは「気合の入った線ばかりではバランスが取れない。線質に変化をつける大切さが勉強になった」と話した。

 県書道展の会期は8日まで。審査会員や委嘱作家の作品、一般公募の入賞作など543点を、前期(2日まで)と後期(4日から)に分けて展示する。今後のギャラリートークの予定は次の通り。(敬称略)

 5日 古賀龍雲▽6日 山田博道▽7日 米倉基峰

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