このところ目まぐるしく気温が変化していますが、皆さん体調を崩していませんか。先ごろ、北海道佐呂間町では5月の最高気温の全国記録を更新し、この4カ月で60度以上の気温の変化になっていたそうです。

 暑さが気になり始めると同時に増えてくるのが飲水過多、つまり多飲です。熱中症予防に水分をこまめにとることは厚労省も推奨していますが、1日をとおして常に水分補給をすることで何リットルも飲んでしまうと、頻尿になるのは当然のことです。もちろん汗をかくぶん少し多めの水分補給は必要ですが、いくら暑くても通常何リットルもの汗をかくことはないため、尿量が極端に減らない程度を目安に水分補給をするのがよいでしょう。一つの目安として、1日の尿量は体重×20ミリリットル程度とされています。50キロの方で1000ミリリットル程度です。

 頻尿に悩む方の中には、尿量の記録をつけると1日2~3リットルのおしっこを出している方がおられます。ぼうこうが1回にためられるおしっこの量には限界があるので、このような場合に排尿回数を減らすためにはおしっこの量を適正に減らして回数を減らすのが理想的です。

 テレビや雑誌では「頻尿は薬で治すもの」と言っていることも多く、実際ぼうこうの「おしっこをためる力」が弱っている場合はその手助けをする薬を使うのですが、ためる力には問題がなく尿量が多いための頻尿の場合は、薬を使うとドーピングのような状態になり、治療としては好ましくないのです。

 頻尿の原因は他にもいくつかあり、ぼうこうだけの問題であることのほうが少ないものです。生活習慣、排尿習慣を見直すことで改善する頻尿も多いのです。(なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)

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