定例記者会見でオスプレイ配備計画に関する質問に答えた秀島敏行佐賀市長=市役所

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊オスプレイ配備計画を巡り、佐賀県の山口祥義知事が県有明海漁協に公害防止協定の変更を求めたことに関して、秀島敏行市長は31日の定例会見で「協定を整理する時期と考えたのだろうが、協定を結んだ当時の漁業者の思いや県の立場がある」と、見直しに慎重な姿勢を示した。

 協定の覚書付属資料には、自衛隊の空港利用を否定する文言が記されている。秀島市長は「池田、香月、井本知事は(自衛隊と)共用しない、させない、あり得ないという意向を示していた」と改めて指摘し「その立場を踏まえて臨んだならば、一定の協議はやむを得ないだろうが」と複雑な心境をのぞかせた。

 元防衛副大臣が2015年7月の佐賀新聞社のインタビューで「防衛省の正式要請前に県と事前協議していた」などと証言したことに改めて触れ「あの部分が今でも引っ掛かっている」と述べた。市民に計画の賛否を問う考えがあるかという質問には「あるかもしれないが、協定の立会人という立場が生きている間は先の話をすべきではない」と述べるにとどめた。

 九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖―武雄温泉間のフル規格整備に知事が反対していることに関しては「いろんな影響が出ることが予想され、全国の流れに遅れてしまうからと(推進派が佐賀県に)フル規格を迫るのはいかがなものか。原点に戻り議論すべきで、知事の考えは筋が通っている」と一定の評価をした。

このエントリーをはてなブックマークに追加