暦の上では、きょうから「衣替え」。中高生のころ、その年初めて半袖の制服に腕を通した朝の、スースーした思い出がなつかしい◆こう真夏のような暑さが続くと、すれ違う自転車の生徒さんたちは、すでに白い夏服が目立っていて、暦の季節感が年々色あせていくのが寂しくもある◆衣替えのタイミングで、もう着なくなった衣類などを「さ、断捨離しよ」とお考えの方も多いことだろう。米国でも片付けブームを巻き起こしている近藤麻理恵さんは「大事なのは捨てることではありません。どんなモノに囲まれて生きたいか、なのです」と語っている。日ごろどれほど無駄な買い物ばかりしてきたかと思い知る◆トランプ米大統領の来日で、日本の買い物がまた増えそうな気配である。米国製の最新鋭ステルス戦闘機を100機以上も買うそうだし、「選挙後の8月に発表する」という貿易交渉では、農産物の輸入拡大もちらつく。近藤さんの片付けの極意は、手元に置いておきたい「ときめき」があるかどうか。残念ながら、国民がときめきそうにない代物ばかり◆そんな卑屈な「同盟」なら捨てちゃえ、捨てちゃえ―と威勢のいい一言も言いたくなる。サイズの小さくなった服にさえ、未練が残るわが身を棚に上げてだが。〈趣味のなき夏服太りすぎし人〉(星野立子)。あぁ、情けない。(桑)

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