三重津海軍所跡の保存整備の在り方を学識者が議論した指導委員会=佐賀市川副町の佐野常民記念館

 佐賀市のユネスコ世界文化遺産「三重津海軍所跡」の保存整備について学識者に尋ねる指導委員会(委員長・有馬學福岡市博物館館長)の会合が30日、川副町の佐野常民記念館で開かれた。2021年度の開設を目指す屋内展示施設の内容を議論し、来館者を引きつけながらも歴史を正確に伝える重要性を指摘した。

 設計委託を受けた企業の担当者が、海防強化に向けた佐賀藩の試行錯誤を伝えながら、三重津海軍所跡に興味を深めてもらう展示構成を説明した。ドライドック(乾船渠)の実物大模型が目玉となり、船の出入りや歴史的背景を紹介する映像を流す計画を紹介した。

 委員からは「三重津の特長は西洋のドックを在来の技術で造り上げたこと。伝えるべき内容をもっと整理してほしい」「模型や映像をどこまで正確に再現していくのか、演出とのバランスを考えよう」といった意見が出た。会合には委員や国、県、市の関係者約40人が参加した。年4回程度開き、具体的な展示内容を決める実施設計に反映させる。次回は7月19日を予定している。

このエントリーをはてなブックマークに追加