6月1日にオープンする道の駅しろいし=白石町福富下分

プレオープンで買い物を楽しむ来場者=白石町福富下分

 白石町福富に6月1日、「道の駅しろいし」がオープンする。直売所にレストランを併設して“オール白石”で町の特産物を売り込む。農業生産が盛んな白石平野で待望の道の駅だが、当面は集客に懸念もある。有明海沿岸道路の開通を見越し、福富インター(仮称)予定地そばに立地するが、肝心の沿岸道路は工事が遅れ、開通時期が決まっていない。

 県内で9カ所目となる道の駅は、総事業費約13億円をかけて県と町が整備した。鉄骨造りの2階建てで、敷地面積は8872平方メートル。タマネギやレンコン、スイートコーンなどを扱う直売所のほか、展望デッキ、町内産の食材を中心に扱うレストランを設ける。

 施設の管理は、任意団体「道の駅しろいしカンパニー」が担い、販売する農産物などは原則、町内産で統一する。出荷者は町内から約350人で、初年度は約3億円の売り上げを見込んでいる。

 集客に期待を寄せる福富インターは、県道路課によると、当初、昨年度内の開業を目指していたが、工事区域が軟弱地盤であることなどを理由に計画を見直し、開通は未定となっているという。町は年間の集客目標を23万6千人としているが、開通までは交通量の多い国道444号から約1キロ離れた場所での運営となる。

 道の駅の開業に伴い、国道444号沿いの福富ゆうあい館に隣接する「福富産物直売所」は5月末で閉鎖し、扱っていた農産物の販売は道の駅に移ることになる。同町産業創生課は「年間約14万人くらいの福富直売所の既存客が流れていく」と予想している。

 28~30日にはプレオープンがあり、多くの来場客でにぎわった。同駅の山下敬博駅長(66)は「町内外から多くの人が訪れて、白石町の特産品を楽しんでほしい」と呼び掛け、沿岸道路の遅れには「出荷者や従業員が慣れて軌道に乗るまでの時間ができた」と前向きに捉えている。

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