佐賀市下水浄化センター(西与賀町)で取り組むバイオマス事業について市上下水道局は、2017年に示していた事業費30億7千万円から9億2千万円減の21億5千万円になる見込みを示した。食品系・し尿系のバイオマス資源の受け入れ方法を見直し、設備投資を抑えるという。

 27日の市議会特別委員会で報告した。当初の計画ではバイオマス資源を車両で運搬するため脱水する工程が必要だったが、液状のまま処理できるようにする。味の素九州事業所(諸富町)と衛生センター(巨勢町)の2施設と、ポンプ場を結ぶ専用管を新設。食品系・し尿系バイオマスを一般汚水と混ぜ合わせ、下水道管を通して浄化センターに運ぶ。

 これにより、固形状のバイオマス資源を液状に再加工する設備が浄化センターに必要なくなる。衛生センターでも水処理が不要になるため管理費や改修費が抑えられるという。6月の市議会常任委で説明、12月に市下水道条例の一部改正を目指す。同局は「バイオマス活用に特化した設備はできるだけ設けず、既存施設の機能を最大限に発揮できるようにした」と説明する。

 事業は汚泥などからバイオガスを発生させて発電する。下水を資源化する設備は22年度までに建設し、23年度の操業を目指している。事業費には、浄化センターの老朽化対策費8億2千万円も含まれている。

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