記録文集を復刻した吉野ケ里遺跡全面保存会の久保浩洋会長(左)と太田記代子さん(提供写真)

 吉野ケ里遺跡全面保存会(久保浩洋会長)が、1993年に発行した冊子「吉野ケ里はこうして残った-保存運動を行った人々の記録文集」を復刻した。工業団地として造成予定だった遺跡の保存運動に関わった人たちが原稿を寄せている。

 文集はB5判、106ページ。当時の石田一二会長をはじめ、国会議員や大学教授、地元住民らが執筆している。それぞれの立場から運動への関わりを振り返り、整備が決まった吉野ケ里歴史公園への期待などをつづっている。

 復刻に当たり、現在の状況を盛り込んだ地図を添えたほか、巻末に「復刻版発行に寄せて」と題したメッセージを掲載した。

 同会メンバーで、復刻責任者の太田記代子さん(83)は「吉野ケ里の保存運動がきっかけになって日本の遺跡行政が変わり、その後の三内丸山遺跡(青森市)の保存などにつながった。世界遺産を目指し、吉野ケ里遺跡の保存運動は、これからも続く」と話している。

 復刻冊数は1千冊。希望者は先着10人に無料配布する。問い合わせは太田さん、電話090(5727)0898。

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