酒を飲んだ状態で乗用車を運転し、対向車と衝突して2人にけがを負わせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた被告(64)の初公判が29日、佐賀地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年4月を求刑、地裁は懲役1年4月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

 検察側は冒頭陳述や論告で、被告は事故当日、佐賀市富士町の友人宅などで酒を飲み、飲み終えてから三十数分後に車を運転したと指摘。「被害者が回避したためけがが軽微だったに過ぎず、一歩間違えれば死亡事故だった」とした。

 杉原崇夫裁判官は被告人質問で「あなたも周囲の大人もなぜ運転を止めなかったのか」と指弾。判決理由で「運転の態様はかなり危険。幸いにも被害結果が軽かった」と述べた。

 判決によると、被告は2017年11月12日午後5時半ごろ、佐賀市内でアルコールの影響の恐れがある状態で乗用車を運転。居眠りして対向車線にはみ出し、避けようとした対向の乗用車の側面とぶつかり、運転していた男性と同乗の女性=いずれも当時(59)=に約1週間のけがを負わせた。

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