唐津での着物披露式典の映像をバックに、会員が尺八、三味線を演奏=4月13日、サラエボ市のハスタハナ公園(伊藤登志子さん提供)

ボスニア・ヘルツェゴビナの子どもから募集した絵画コンクールの入賞作品には唐津くんちの絵も

ハスタハナ公園での桜祭りの模様を報じる現地の新聞

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けたKIMONOプロジェクトで、唐津と絆を深めるボスニア・ヘルツェゴビナ。4月中旬、首都サラエボで開かれた桜祭りでは唐津での着物披露式典の模様が上映され、絵画コンクールには唐津くんちの曳山(やま)の作品も。草の根の交流が少しずつ実を結ぶ。

 桜祭りは1990年代の内戦からの復興と民族融和を願い、桜の植樹活動を続ける国際支援団体「イピル・イピルの会」(東京)と日本大使館、サラエボ市の共催で初めて開催。同会代表で厳木町出身の伊藤登志子さん(74)と、妹で同町在住の三塩知子さん(71)ら8人が参加した。

 会場は伊藤さんらが2002年から桜を植樹してきた市中心部のハスタハナ公園で、唐津市民や企業の寄付で完成した同国の着物の披露式典を映像で紹介。その式典に出席し、今年2月帰国したボリスラブ・マリッチ前駐日大使も5時間をかけて駆け付け、映像に登場する自身の姿を見て感慨を新たにしていたという。

 着物姿で呈茶した会員は写真撮影に引っ張りだこで、「祭り」をテーマにボスニアの小中学生から募集した絵画には鯛(たい)と飛龍などの曳山とちょうちん祭りの絵も。「インターネットで唐津、祭りと検索したのかな。日本文化や唐津への関心が芽生えているみたい」と伊藤さん。

 作品は6月、着物のデザインに関わった佐志小や大志、箞木(うつぼぎ)小で展示され、活動に共鳴した国際ソロプチミスト唐津(井上節子会長)が40周年記念事業で同会に助成金を贈るなど、唐津でも交流、支援の輪が広がる。

 助成金授与のため21日、唐津に里帰りした伊藤さんは、からつプロジェクト実行委員会に桜祭りの様子を報告。会長の宮島清一・唐津商工会議所会頭は「プロジェクトがこういうかたちで結実したのはうれしい」と喜んだ。

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