高原さんが手がけた「ムリテの舞」=熊本県和水町

創作浮立を完成させた高原さん=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀市出身の笛師、高原正義さん(74)=福岡県大牟田市=が、創作浮立「新浮立組曲-佐賀風土記」を完成させた。シナリオから曲、踊りまですべてオリジナルの新作で、豊かな佐賀の大地に暮らす農民たちの暮らしぶりと、そこに襲い掛かる他国から平和を取り戻すストーリーになっている。

 佐賀風土記の上演時間は13分ほど。舞台は「舞浮立」や踊りによる田植えの光景から始まる。場面を説明する語り「口説(くどき)」で、「春は青々 この平野/秋は黄金の穂がゆれる/実り豊かな この大地/栄えの国と呼ばれけり」と始まり、農民たちが自らの土地を守っていく決意が語られる。

 「隣の国が攻めて来たぞ!」の声で暗転し、獅子舞と棒術で戦いを描く。最後は、稲刈りや脱穀などの動きを取り入れた豊かな収穫の場面で終幕となる。

 出演者は10人ほどの想定で、笛や太鼓、木魚、鉦(かね)などを用いて演奏する。

 高原さんは、秋田を拠点とする劇団「わらび座」で30年間、役者や笛奏者を務め、退団後、熊本県和水町の肥後民家村に篠笛工房を構えている。和水町で毎年8月に開かれる「古墳祭」で披露される踊り「ムリテの舞」なども手掛けた。

 後継者不足から伝統芸能が廃れていく現状に危機感を抱き、従来の枠組みにとらわれない新作を生み出した。高原さんは「若い人たちも楽しめるようにダイナミックな動きを取り入れた。この作品を通じて、伝統芸能に興味を持ってもらいたい」と話す。

 現在、一緒に上演するメンバーを探している。問い合わせは高原さん、電話090(7061)3213。

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