宮田亮平文化庁長官(中央)からユネスコ無形文化遺産の認定書を伝達された保存会の武藤会長(右)と佐賀市の伊東博己副市長=東京・霞が関の文化庁

 文化庁は27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に昨年登録された佐賀市蓮池町の「見島のカセドリ」の保存会と市に認定書を伝達した。一つの遺産として登録された8県10行事の来訪神の保存会関係者が文化庁での伝達式で一堂に会し、後世への保存と伝承を誓った。

 宮田亮平長官が「地域に根差した日本の文化を世界に発信してほしい」とあいさつし、認定書のレプリカを保存会や市町の代表者に手渡した。来訪神行事保存・振興全国協議会の菅原広二会長(秋田県男鹿市長)は「地域は財政面、人口減で課題を抱えている。今回の登録を地方創生の切り口にしたい」と述べた。

 加勢鳥(かせどり)保存会の武藤隆信会長(66)は「登録を機に地域の団結力が強くなり、多くの人が訪れるようになった。来てもらうことは拒まないが、混乱がないように遠くで見守ってもらえれば」と話した。

 来訪神は、仮面や仮装で「神」に扮(ふん)した人が正月などに家々を訪れ、厄を払って幸福をもたらすとされる伝統行事。ユネスコの政府間委員会は昨年11月、無形文化遺産への登録を決めた。認定書の実物は文化庁が保管する。

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