着座時の腰への負担を軽減する器具「フワット」

器具「フワット」を開発した佐賀大学の中山功一准教授(右)と山城佑太さん。左は塩ビ管で作った試作機=佐賀大学本庄キャンパス

 腰痛を抱える人らを対象に着座時の腰や尻の負担を軽くする器具を、佐賀大学理工学部の中山功一准教授(41)と同学部4年の山城佑太さん(21)が開発した。体に装着していすなどに座ると腰が浮いたような感覚を維持し、長時間のデスクワークも楽にできるという。インターネットで事業資金を調達する「クラウドファンディング」を通じて商品化する。

 器具名は「フワット」。大きさは幅44センチ、奥行き15センチで、高さは体の大きさに応じて36~48センチに伸縮できる。重さは約1・2キロで腹部と胸部の間に装着するパッドとフレームで構成し、座る時にフレームが体を支えるメカニズムで腰や尻にかかる圧力を3分の1程度に軽減する。

 人工知能が専門の中山准教授は、論文執筆などで長時間座ることが多く、腰痛対策として治療用装具をヒントに器具を考案した。設計は山城さんが担当し、サイズを小さくして軽量化もすることで装着したままでの外出などが可能になり、またあらゆる体型に対応できるよう改良を重ねた。着座を楽にするものにクッションがあるが、フレームを用いるのは珍しいという。

 器具は、日本リハビリテーション工学協会の昨年度の福祉機器コンテストで優秀賞を受賞した。山城さんは「誰でも使えるようにしたり、通気性を良くしたりするなど試行錯誤を重ねた。自分が手掛けたものが世に出るのはうれしい」と力を込める。中山准教授は「パソコンで長時間座ったままの仕事も増え、腰痛に悩む人は多いと思う。フワットを体験して感覚を確かめてもらえれば」と話す。

 県外企業と連携して、購入型クラウドファンディングの「マクアケ」を通じて3万6千円(税込み)で販売する計画で、現在購入を希望する支援者を募っている。4月15日の申し込み開始から24時間で総額100万円に達し、これまで170万円を超えている。期限の6月28日までに目標の280万円を達成しなかった場合は商品化せず、支援者に返金する。

 問い合わせは電話0952(20)4730(留守電専用)、またはファクス0952(20)4731へ。

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