トランプ大統領が2017年に就任したころ、米国でこんなジョークが語られた。〈「ポケモンGO」は偉大だ。なぜなら、オバマ大統領が8年かけても解決できなかった「子供の肥満問題」をあっという間に解決したのだから〉(『新・世界の日本人ジョーク集』)◆当時、世界中で爆発的人気だった「ポケモン探し」のスマホゲームで、プレーヤーが歩いた総距離は158億キロを突破。太陽から太陽系外周部までに匹敵する距離とか。ブームは去ったかと思えば、今も街角で黙々とスマホに向かう人だかりをたまに見かけるから、さらに遠い銀河まで足を伸ばしたことだろう◆何事も度が過ぎるとよくないもので、インターネットやテレビのゲームに没頭し、日常生活が困難になる「ゲーム障害」を世界保健機関(WHO)が依存症に認定した。近年「eスポーツ」という競技としてもゲーム熱は高まる。成長期の子どもへの影響など実態解明や対策が進めばいい◆作家の江戸川乱歩は少年時代、「国家ごっこ」に熱中した。人形で政府や軍隊を作り友達の「国」を訪問。やがて不仲になって戦争に…。今どきのゲームにもありそうな趣向だが、日露戦争の直後で〈子供の遊びにもそういう世相が反映していたのである〉◆子どもがスマホ画面に食い入る姿は、大人世界の写し絵かもしれない。(桑)

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