構成劇「蒼天の翼」の舞台稽古に励んでいる中尾圭太さん=佐賀市文化会館

 広い舞台を飛び回る身軽な肢体、観客席からでもよく見える黒々とした瞳。少年のような丸刈り頭がひときわ目を引く小城高2年の中尾圭太さん(16)は、総合開会式で上演される構成劇「蒼天(そうてん)の翼」(いやどみ☆こ~せい脚本、栗原誠治演出)に出演する。

 小学5年から「多久ミュージカルカンパニー(TMC)」に所属し、多久の歴史や偉人を扱うミュージカルに出演してきた。演劇に出合い、知らなかった自分を見つけた。「1時間でも2時間でも、自分から離れてほかの人になれる時間。演技をするのが好きだった」と振り返る。

 芝居が上手な人たちともっと関わりたいと、構成劇の出演者オーディションを受け、昨年10月のプレ大会から舞台に立つ。舞台やダンスなどそれぞれバックグラウンドを持つメンバーと共演することで、「表現や思考パターンが広がった」と手応えを感じている。

 平日はバドミントン部で汗を流し、休日はTMCや構成劇の練習のほか、小城の映画「天山(やま)の如(ごと)く~この男、正直なり」の撮影で書家・中林梧竹の少年時代を演じている。そんな忙しい日々も「つらいとは感じない」と言い切る。

 構成劇は「仮(かり)ノ世」とされる現実世界と、登場人物らが「真実の世界」と呼ぶ「イキバ」の世界を行き来しながら展開する。中尾さん自身、学校と演劇の現場にはそれぞれ違う自分がいると感じているという。「どちらか片方だけでは疲れる。それぞれの世界でリフレッシュしているのかも」と話す。

 本番を7月に控え、大舞台への楽しみと残り少ない練習時間への焦りが入り交じる。「一人一人が言いたいことを十分に伝えられたら、きっとよい開会式になる」と真っすぐに本番を見据えている。

 

 総合開会式は7月27日午後2時20分から、佐賀市文化会館で開かれる。構成劇「蒼天の翼」上演のほか、佐賀の魅力を伝えるPR動画の上映、オランダ、中国、韓国の高校生による伝統芸能のステージなどがある。

 入場には顔写真付きの身分証明書とQRコード付きの入場チケットが必要で、観覧の申し込み受け付けは6月14日まで。問い合わせは県全国高総文祭推進室、電話0952(25)7584。

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