タイの経済状況について解説する住友商事九州の前田恒明社長=佐賀市のガーデンテラス佐賀

タイの経済状況について解説する住友商事九州の前田恒明社長=佐賀市のガーデンテラス佐賀

 タイの政治経済を学ぶセミナー(佐賀県主催、県貿易協会など共催)が22日、佐賀市のガーデンテラス佐賀で開かれた。住友商事九州(福岡市)の前田恒明社長(62)=佐賀市出身=が、九州の企業に熱視線を送るタイ政府について解説し、現地への進出を検討するよう呼び掛けた。

 前田社長は、政財界や国民ともに日本企業を歓迎している点を強調した。タイの生産年齢人口の2%に当たる約100万人が日系企業で働いていることを紹介した。タイ駐在時代に遭遇した軍事クーデターでは「当時、陸軍大将だった現首相が私たち日本企業の民間人に先行きを説明するほどよくしてくれた。温和で協調性が高いなど国民性にも類似点がある」と説明した。

 2月に福岡で会談したタイの副首相は「先進的な工業集積、発達した農業がある福岡県はタイ発展の見本」と発言し、昨年10月に福岡県に総領事館を開設したことも触れたという。前田社長は「半導体やハイテク農業、介護ビジネス、観光列車に注目していると話していた。彼は大分の『一村一品運動』を参考に農村振興を成功させた。技術を持った中小企業の進出を待っている」と語った。

 セミナーは県内の経営者ら約60人が聴講した。

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