中高生の疑問や悩みに答える養老孟司さん=伊万里市二里町の山元記念病院

腹腔鏡手術を模擬体験する中高生=伊万里市二里町の山元記念病院

中高生の疑問や悩みに答える養老孟司さん=伊万里市二里町の山元記念病院

 解剖学者の養老孟司さんが25日、伊万里市の山元記念病院で中高生への特別講義を行った。医療の道を志す42人との対話形式で進められ、生きることに対する真っすぐな問い掛けにも、自由で多様なものの見方を示しながら答えた。

 養老さんは参加者全員の質問に3時間かけて丁寧に答えた。「死とどう向き合えばいいのか」という疑問には、自分という存在は長い長い歴史の一部であり、自分の体も分子レベルで絶え間なく入れ替わっているという考えを示し、「私は死については、時間がもったいないので考えない」と述べた。

 「高校生のうちにしておくべきことは」という問いには、「人生でいつまでに何をしなきゃいけないというものはない。経験に一般性はなく、人それぞれです」と回答。「今という時間を大事に生きてほしい」と呼び掛けた。

 講義は、病院が毎年実施する「外科手術体験セミナー」の中で行われた。脳科学と生命倫理に関心があるという武雄高1年の佐藤彩音さん(15)=有田町=は「人間も目の前に広がる田んぼと同じように自然の一部だという話が面白かった」と話した。

 

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